システム会社で新入社員が意思疎通に苦しむ２つの事例 〜直ぐにググれと言われたり、効率化しろと言われる〜

システム関連のお仕事を生業としている人と、一般の人・もしくは新人の方では若干の意思疎通に障害があります。それは、職業病というか少し考え方の視点が違っているからだと思っています。僕自身が感じた内容を踏まえて２点ほど項目を挙げたいと思います。

質問しても「まずは自分で調べてこい」と言われる

新人さんに多い嘆きです。自分は分からない事だらけ、だから教えてください！という事ですね。
これに対して質問を受けた先輩社員は、「まずはGoogleなりなんなりで調べて、それでも分からなかったら質問して」と返します。
新人さんとしては、「分からないから質問したのに、直ぐに教えてくれないなんて意地悪な人だなぁ・・・」と思うかもしれません。
ただ、直ぐに答えを教えてあげる事が本当に正解なのでしょうか。僕自身も大体はまずは自分で調べましょう派です。それには２つ理由があります。

1. 技術は日進月歩。大抵は何か情報を探して対応するという場面が多く発生する。その為にも検索をするというスキルを高める練習が必要。
2. 自分が説明するよりも詳しい内容がネットには多数存在する。キチっとした情報が簡単に得られる場合はそれを参考にしない手はない。

もちろん、検索してもわからない場合等は教えます。ただ、まずは自分で調べましたが・・・という姿勢も大事だと僕は思っています。

毎日行うルーティン作業をしていたら「効率化しろ」と怒られた

プログラマーの人は面倒くさがりな人が多いです。ルーティン作業大嫌い！自動化万歳！！という人種だと思ってください。
そんな人達に、毎日３０分だけの簡単なExcelでの集計作業を数ヶ月行ってくださいと伝えます。さて、どういう行動にでるでしょうか？
一般の人たちは、毎日３０分だけの作業を黙々と毎日こなす人が大半だと思います。何故ならば、３０分しかかからない至って簡単な作業だからです。
では、システム関連の人はどういう行動に出るでしょうか。おそらくは、ボタンを押すと勝手に自動集計出来るようなプログラムを書きます。自動集計により作業時間はものの数秒にまで短縮されます。例えそれがプログラム作成に丸２日かかるとしても、自動集計を選ぶかもしれません。
２日だったら、１日８時間としても１６時間だから１日３０分の仕事で換算すると３２日分の時間になります。逆に無駄じゃないですか？と思われます。
でも、敢えて自動集計プログラムを作る理由は３つあります。

1. 作業期間が数ヶ月ある為、長い目で見ると自動集計の方が効率が良くなる。
2. 自動集計にする事で、人が計算するというヒューマンエラーを無くすことが出来る。
3. 何より、毎日チマチマ手作業なんてしたくない。

おそらく最後の理由が一番強いです。面倒くさいんです。なので楽になりたい。その為には最初の労力は惜しまない！というスタンスです。
当然個人差はありますので、全ての人に当てはまるものではありません。

もし、職場なので意思疎通がうまくいっていない人がいれば、この辺りの考え方の違いもあるのだなぁ・・・と参考にして頂ければ幸いです。