modest violet

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開発者としてのあれこれや、日々の雑記など

your future hasn't written yet. no one's has.
by Emmett Lathrop "Doc" Brown

実写映画の「原作とは別物。暖かい目で観てね」は滅べばいい

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マンガや小説が原作で実写映画化される作品が横行しています。

別に実写映画化自体を卑下する気はありません。

「デス・ノート(後編)」は実写化映画の中では、非常に好きな作品です。

DEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last name complete set [DVD]

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ただ、大抵の原作から実写化した映画は、あまりにも「原作を無視し過ぎた作品が多すぎる」というのが問題なんです。

そして決まって、こんな感じのコメントが監督とかから出るんですよね。

『原作とは別物なんで。是非温かい目で観て欲しいですね』

『原作を観ていない人でも楽しめるように、設定を変えました』

『敢えて原作とは結末を変えました。結末は是非劇場で観てください』


いや、ごめん。本当に意味分かんないから。


別物でもタイトルは変えない


「原作と設定を変えました」「結末を変えました」は分かりました。

つまり別物にしたい訳なので、それならばタイトルも変えて欲しいんですよね。

でもそこは替えないんですよね。

やっぱりタイトルを変えると、集客はガクッと下がりますからね。

ただ、原作が好きな人には「原作愛」があります。

たとえ「原作を無視した作品」であっても観てしまうんです。

そして裏切られる事が多いんです。

興行収入としては儲かるんでしょう。

でも、そんな事ばっかりしていたら、業界の未来を自ら閉じているとしか思えないんですよね。

現に僕はもう実写映画化は観たくないな・・・という境地にまで来てしまいました。

僕が憤慨した実写映画

バクマン。

バクマン。Blu-ray 通常版

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中学生が漫画家を目指して成長していくサクセス・ストーリーです。

映画自体の評判は良い方みたいです。

音楽も良いですし、展開も上手くCGで描いています。

何より2時間という枠の中で、話を上手くまとめてはいます。

原作を観ていない人は、凄く楽しめる内容でしょう。

でも、原作が好きな僕には不満しか残らない作品でした。

この漫画の特徴は、異常とも言える主人公とヒロインの純愛です。

そして、夢を叶える為の我慢と挫折と成長がウリだと思っています。

その辺りが完全に無い。

はぁ?ナニコレ?なんだこりゃ??

前半部分は違和感程度だったんですが、後半部分からは苦笑いしか出てきませんでした。

しかも、原作は結構苦労しているのに、映画ではトントン拍子で話が進む。

別に無理にここまで話をまとめなくても良かったんじゃ・・・と。

るろうに剣心

殺陣シーンのアクション性が好評で、大ヒットした作品です。

吉川晃司の鵜堂刃衛役なんかは素晴らしくハマっていたと思います。

うまく作っているなぁ、と思う反面やはり残念なシーンが多い。


先の殺陣シーンが凄いという裏目に、剣心が手こずっているように見えるんですよね。

瞬殺する格下の相手にも、手こずっているように見える。

そして、武井咲演じる神谷薫。

全てにおいて、ラストシーンの良い所で原作の良さをぶち壊すお芝居になっています。

これはるろうに剣心3部作共通しての感想です。

武井咲自体は嫌いでも何でも無いんですが、この時ばかりは嫌いになりそうでした。

All You Need Is Kill

これも原作というか小畑健版コミックが大好きで観たんだけど、観なきゃ良かったと真剣に後悔しました。

死ぬことに美学を感じるかどうかが焦点なのかもしれません。

やっぱりこの辺りが日本人とアメリカ人との感性の差なのかな。

最後に

毎回毎回、原作が映画化するときはワクワクしながら観るんですけどね・・・。

今の所はほぼ惨敗です。

原作を知らない映画やドラマは楽しめるので、映画・ドラマ → 原作の流れの方がいいんですかね。

それでは!