『道をひらく』より「しかも早く」
- 作者: 松下幸之助
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: Kindle版
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松下幸之助さんの「道をひらく」が僕のバイブルです。かれこれ10年位は何かある度に読み返し、先人の知恵にあやかったりします。中でも非常に気に入っている節が「しかも早く」です。
念入りにやるだけでは駄目
仕事を丁寧に行うのはもちろん必要です。日本人ならば「やって当たり前」と言われる箇所かも知れません。ただ、10ですむ作業を20していたり、2人ですむ作業を4人でしていたりしていないでしょうか。これは無駄と言えます。「いやいや、念入りにしているのだから、いいのでは?」という声もあるでしょう。念入りにやればどこまでも果てしなく出来てしまいます。費用対効果に見合っているか、というポイントが重要です。
早くすることで雑になっても駄目
とはいえ、仕事を早く終わらすために適当に作業していいかとなると、これもまたお話が違います。念入りにはしなくてもいいけれども、手は抜くなという事です。
念入りに、しかも早く
つまりは、しっかりと抑えるところは抑えて、そして他よりも早く物事を進めるという事です。
平成の世の中で
こんな内容が書かれたのが昭和の時代。その時も江戸時代を例えに、「今の時代はもっと早く勧めなければならない」と松下幸之助さんは言っています。さて、昭和の時代から比べるとIT化の恩恵もありビジネスシーンの速度は異常なまでに早くなっています。ますます、「早さ」が求められる時代です。そして、品質という「念入り」さも同時に強く求められます。
もちろんいずれも大事な事です。でも、人間ですからやっぱり休むことも必要です。きっと現代人は働き過ぎなんですよ。たまには速度を落として自分を見つめなおす時間を取る事も大事ですね。幸之助さんは松下電器に週休二日を導入する際、1日勉強・1日休むという内容で導入されたそうです。1日は自己を高めるための勉強に費やす。
自己を見つめなおす機会でもあり、それが糧となってさらなる飛躍を遂げれればいいなと感じています。