今の音楽にはニオイがない
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Amazon Prime ミュージックがヤバい。プライム会員になれば、膨大な数の音楽が聴き放題なんです。
今の時代の子供達が羨ましいと思う反面、少し物悲しさも覚えました。
学生時代の音楽は一生モノ
流行りの曲というものがあります。学生時代に聴いていた曲というのは、何歳になっても「昔を思い出すタイムマシン」の役割を果たしてくれます。思春期に聴いた曲ってなかなか忘れないものです。
もちろん、プライムやLINEミュージックで一生モノの曲に出会う事もあります。何万曲もある曲の中から出会えた奇跡という楽しみ方もあるかもしれませんね。
音楽のニオイ
学生時代は一部の人を除き、お金を自由に使える訳ではありません。そんなお小遣いをやりくりする中で、三千円近くするアルバムCDはなかなかの出費なわけです。
今みたいにアルバムの中の好きな曲を1曲だけ買うという選択は出来ません。
そして、買ったCDの封を開け、CDディスクをトレイに載せ、再生されるまでの数秒間の気持ちの高揚感。
新しいCDには紙ジャケットのニオイがあります。
ダウンロード音楽に慣れきったこの頃、ふと思い出し懐かしくなります。
ジャケットや歌詞カードを目で触れ、新しい紙ジャケットやCDのニオイ、ケースに触れ、耳で音楽を聴く。
音楽を聞くということは、五感のうち、4つを使っていたハズなのに。
今は「聴く」という感覚しか使っていない事に気づきました。
とはいえ、便利な世の中
ダウンロード一つで好きな曲をいつでも、どこでも楽しめるというのは素晴らしいことだと思います。
ただ、数が多すぎる・・・。先程もプライムで何か聴きたい曲がないか探していましたが、数が多すぎて1曲毎にじっくり吟味する事が出来ませんでした。
手軽さは良いことです。私も最近はほとんどiTunesで購入します。
便利になることで、音楽が無味無乾燥な代物になりつつあるのかな、と。
そう思った時、今の時代の子達は便利な反面、楽しみを1つ失っているなー、と思うのです。
さらにもう1つ前のレコード世代は、CDでも寂しさを感じる傾向にあるようです。
やはり、あのでかくて管理が大変で面倒なレコードですが、独特のにおいがあります。
1枚のアルバムを愛おしく何回も何回も、そして傷がいかないように丁寧に大切に聴く。
そういったCDへの敬意というのを、忘れずにいきたいものだと、溢れかえるプライムミュージックの曲たちを眺めながら思い直したのでした。