ASP.NET MVC5におけるカスタムエラーページのまとめとチルダ
ASP.NET MVCのカスタムエラーページで、ドツボにハマったのでメモがてら記事におこしました。
カスタムエラーはIIS側に統一させる
試行錯誤の結果、しばやんさんが紹介して頂いている「IIS側に統一」する形が一番良いのだと実感しました。当初customErrorsだけを設定していて、MVC側のエラー捕捉は出来てもhtml側が捕捉できないぞ、と誰しもが一度は通る道を経験し、しばらくはcustomErrorsとhttpErrors の両方を Web.config に追加する形で実装していました。
でも面倒くさがりな自分は2箇所も修正するなんて面倒だ!ああ面倒だ、と思い調べなおすと、IIS側に統一という素敵な解に出会えたわけです。
落とし穴は仮想ディレクトリ時の「〜(チルダ)」
通常時は問題ないのですが、root以下に仮想ディレクトリを作成するアプリの場合などにハマりポイントが存在しました。
こんなパス→ https://mySIte/SubContents/・・・・・
customErrorsを書く際、こんな風に書きます。
<system.web> <customErrors mode="RemoteOnly"> <error statusCode="404" redirect="〜/Error/NotFound"/> </customErrors> </system.web>
ASP.NET MVCにおける「〜」はアプリケーションルートを表す記号で絶対パスを取得できます。ところが、この記述をIIS側の設定であるhttpErrorsに書くと・・・
<system.webServer> <httpErrors errorMode="Custom" existingResponse="Replace"> <remove statusCode="404" /> <-- ここのチルダがおかしい原因 --> <error statusCode="404" path="〜/Error/NotFound" responseMode="ExecuteURL" /> </httpErrors> </system.webServer>
HTMLステータスが502 Bad Gateway が返ってきたりします。
httpErrosではチルダによる変換はないっぽい
存在しない場所へパスを示しているのでエラーとなっていると気づいたのはしばらくしてからでした。
試しにpathの部分に仮想ディレクトリ名である「SubContents」を入れるとすんなり動いたという。。。
<system.webServer> <httpErrors errorMode="Custom" existingResponse="Replace"> <remove statusCode="404" /> <-- チルダの代わりに仮想ディレクトリ名を入れる --> <error statusCode="404" path="/SubContents/Error/NotFound" responseMode="ExecuteURL" /> </httpErrors> </system.webServer>
ああああ、でも釈然としない。気持ち悪い。コード内でconfig生成した方がスムーズになるかもしれない。要件が落ち着いたら試してみるか。。。
「おっさんレンタル」という世界
インターネット上には様々なサービスで溢れているので、並大抵の事では驚かなくなってきたのですが、今回ばかりはその考え方が甘かったと反省しました。世の中には、自分の知らない世界がまだまだ溢れているみたいです。
そう、それこそが「おっさんレンタル」
What's おっさんレンタル
初めて知ったのは、いづみみなみさん(@idumi_minami)のツイートでした。
夏コミにて「おっさんレンタル」で売り子をお願いした話①
— いづみみなみ🌞おっさんレンタル書籍化 (@idumi_minami) 2016年8月19日
レポ漫画です。続きます pic.twitter.com/OdbBLj86mT
「いざ尋常に、おっさんをレンタル」って何やねんっ!!
気になるワード満載な結果、自分の知らない世界への扉が開かれたわけです。
おっさんレンタル deep dive
気になるキーワード程度の認識だったんですが、なんと書籍化されました!
コミケにて「おっさんレンタル」で売り子をお願いした話 (バンブーコミックス エッセイセレクション)
- 作者: いづみみなみ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
先のツイートのエピソードに、さらにエピソードを追加されています。3名のおっさんが登場される訳なんですが、皆さん「良い人」なんですよね。お金儲けとかそういう次元ではない、人生を楽しもう的な印象を凄く感じます。
How to おっさんレンタル
おっさんレンタルサイトで好みのおっさんをレンタルしてください。
イケてると勘違いしているおっさんを1時間1000円からレンタル予約できるサービスです。
雑談から内緒話(笑)、パシりまで、おっさんがあなたのニーズにお応えします。
お客様が利益を得る事、お客様が幸せにならない依頼はお断りしています(^^)
1時間1,000円と一部地域以外は最低賃金より高めですが、経験豊富なおっさんを手軽にレンタル出来るわけですね。
個人が赤の他人を簡単にレンタル出来る(雇える)なんて、とんでもない時代だなぁ・・・。
そもそも、おっさんをレンタルするって最初に考えた人って凄いセンスだな〜と思います。普通に考えたら、世の中のおっさんは理由なく忌み嫌われたり、肩身がせまい思いをしている方達も少なからずいる訳で。女子高生を始めとした若い女性とは違い、市場があるように思えないハズなのに。一周回って「面白い」と感じる。実に素晴らしい。
ブロガーにも多い おっさんレンタル
おっさんではなく、若い人も多いですがブロガーの方々も自分をレンタルされている方って多いですね。
お気に入りブロガーの一人「サタン」さんも、そういえばレンタルやっていたな、と過去記事を漁るとありました。
おっさんレンタルのサイトを利用されているようですね。意外と根深いコミュニティーだったんだなと改めて感じた次第です。
Let's おっさんレンタル
おっさんレンタルが気になったアナタ!さぁ、今こそ、レッツ!おっさんレンタル!!
「逃げ恥」の津崎さんの会社はブラック企業かもと思い感じたコト
逃げるは恥だが役に立つ、通称『逃げ恥』が最終回を迎えました。
既に軽くロス気味です。逃げ恥を見ていて、主役の津崎平昌さんが勤める会社ってホワイトっぽいけど、ブラック企業臭するよな~と思い立って、書いた雑記です。原作は読んでおらず、あくまでドラマを見ただけの印象で綴っていますので、原作に違う表現有ればそこはご了承ください。
そもそも論としての『ホワイト企業』『ブラック企業』
つい先日も、電通社員の自殺によるブラック企業報道が目を引きました。ブラック企業対象なるサイトも見受けられるほどに、社会的にもブラック企業への関心や制裁は強くなってきていると感じます。
blackcorpaward.blogspot.jp
そもそも、ホワイト企業とブラック企業では何が違うのでしょう?よく言われるのは、「社員を大事にしているか」という点かと思います。有給休暇を取りやすい体制か、モラハラ・パワハラはないか・福利厚生はしっかりしているか、なども社員を大事にしているか、という要素につながると思います。ただ、そうなってくると「ブラック企業」と名が挙げられた全ての企業があてはまるのか、と言われれば私はそんな事はないだろうと思っています。組織全体がブラックではなく、折り合いのつかない上司であったり、同僚であったり、人と人の関係のこじれによるブラック企業というパターンもあります。会社自体はホワイトでも、ウマが合わない人間がブラック体質だったという事です。
そうなると、一概に「この会社は大丈夫」という指標がない事になります。まぁ、ある程度カッチリした企業であれば、社内にコンプライアンス部なりを準備していると思うのですが、中小企業でそこまで求めるのは難しいのかな・・・という印象です。
作中の『3I system solutions』がブラック企業と思える理由
経営陣に社員を守るという気概が無い
大手取引先倒産により、事業存続が危うくなった途端のリストラ。真っ先に思い浮かび、とった行動が人員整理。従業員の人生など何とも思っていないと取れます。また、作中を見る限りでは、同社はさほど大きくない会社に見て取れます。なのに、優秀な社員である平昌の価値や評価すら、他人(ハートフル坊主)の意見を鵜呑みに、リストラを断行するという体たらく。経営の放棄といえます。
営業社員がイエスマン過ぎる
作中でも度々、顧客の無理難題を聞き入れた結果、大幅な仕様変更が発生し、残業や超過勤務が発生するという事態に。最悪なのは、Yesと決めた営業社員が『逃げる』という行動を起こした事。責任感が希薄な営業に振り回される社内構図が想像できてツラいです。
連日に及ぶ超過勤務
大幅な仕様変更により、徹夜突貫作業で納期に間に合わせるという場面も度々目にしました。数日間帰れない、なんていうシステム企業の悲哀をコミカルに描いていると思えなくも無いのですが、担当では無い社員(藤井隆)を強制的に帰宅させず、働かせていたりします。
でも平昌さんは『ホワイト』認識
連日に及ぶ徹夜作業や突発的な依頼、果てはリストラ告知など普通であれば「畜生、やってらんねーぜこん畜生!」という状況なのに、平昌さんは苦でも無い様子。そこには十分なリターンがあったのかもしれませんし、同僚に恵まれていたのかもしれません。しかし、例えば子供が小さく定時で帰ることが絶対条件の人が、同じ環境に放り込まれたとするならば、どうなるでしょうか。ブラック認識を抱くかどうかは判りませんが、「ホワイト」とは判定しないと思います。
結局の所、ホワイトかブラックの判断は働いている人間の感じ方でいとも簡単に変わってしまうのだと思います。ワーカーホリックの人は、仕事が無いぬるい環境には耐えきれず、長時間仕事をしていたりします。それでもブラックという認識は抱かないハズです。
嫌なら辞める。『逃げるは恥だが役に立つ』
日本は終身雇用が根強くあるので、一度勤め出すと「なかなか辞めない」人が多いと思います。それは将来の不安であったり、転職先を探す労力が大変など理由は色々有ると思います。でも、体を壊してまで働く必要性はない訳で、辞めると言っても辞めさしてくれないのであれば、「一切の異論も反論も認めない」という強気で交渉するべきです。それでも駄目なら、いっそのこと逃げてしまいましょう。
転職の不安があるならば、資格取得を積極的に行いましょう。よく、「実務では役に立たないから、受ける必要は無い」という意見を耳にします。確かにその通りで、実務に役立たない資格はたくさんあります。情報処理系の試験なんて、その最たるものです。でも、履歴書には書けます。初めて会う人間を評価するとき、何かしらの指標は必要です。資格を持っている人と持っていない人、どちらが採用されやすいか・・・。かつて、旧松下電器産業の松下幸之助さんが、週休二日制を導入した際、「1日は体を休める、1日は己を成長させる為に学びに費やす」事を奨励したそうです。週休二日が当たり前になり、この辺りの考え方が希薄になってきている現代で、自己研鑽を改めて考えてみるべきなのかなと思います。
Visual Studio for Mac発表!これで世界が平和になる!!
米Microsoftが「Visual Studio for Mac」を発表しました!
「Visual Studio 」というのは、Windows上で動くプログラムを開発する為の統合開発プラットフォームでした。Xamarinと呼ばれるiOS/Androidのアプリを開発できるようになり、Macでは「Xamarin Studio」という開発環境で開発出来ていたのですが、いよいよMacでVisual Studioが登場した訳です。
簡単に書いていますが、昔のマイクロソフトからは想像も出来ない事態です。自民党が民進党と仲良くするくらいありえない。互いに卑下し合っていたのに。。。変われば変わるもんなのだなーと。
早速インストール
MacにVisual Studioの紫が映えます!
SDKなどなど。やはりXamarin Studioがベースかな。
インストール完了!ワクワク。
雰囲気が綺麗w
とりあえずForms Appを選びます。
定番の「Hello World」で。
あっさりプロジェクト作成〜。
半沢直樹だけじゃない!僕がオススメする池井戸潤の小説4選
池井戸潤(以下、敬称略)の小説が面白すぎて、結構な時間泥棒になっている今日この頃です。池井戸潤といえば大ヒットした「半沢直樹」シリーズの原作者です。同じ小説を読み返す、というのは普段はあまりしないのですが、こと池井戸作品に関しては何回か読み返してしまいます。そして、その度にページをめくる手が止められなくなるという、気がつけば「これってファンじゃん」というレベルに達しているなぁ・・・と。
池井戸作品の特徴
半沢直樹のイメージが強いですが、作者自身が銀行出身という事もあり、銀行にまつわる内容が大きいです。作品によっては製造業が舞台だったりするわけですが、融資やらなんやらで銀行は絡んできます。そこで、ドロドロっとした銀行内部の人事話とか、出世コース話とかが語られるわけです。そして、最大の特徴だと思っているのですが、作中では1人の視点で話が展開されるのではなく、登場人物それぞれの視点・立場で物語が展開していきます。それらが絶妙な感じで交錯し、繋がり、驚愕のラストへと導かれます。大体半分を過ぎたあたりから読むのが止められなくなって困るわけです。就活中とかに読むと、社会に対して不信感を抱きそうな作品が多い気がしますw 。
半沢直樹シリーズ以外にも名作が多いので、一部感想と共にご紹介します。花咲舞シリーズや下町ロケットシリーズも対象外です!
シャイロックの子どもたち
最初は、短編小説かな?と思わせる話が続きます。舞台は銀行ですが、主人公が入れ替わり話も変わるので尚更短編っぽい感じがします。ところが、実はそれらが一つの真相につながっていく展開は読んでいて、「凄い」と思わずにはいられません。
空飛ぶタイヤ
実際に起こった事件をベースに作成された小説。大企業である自動車会社と、人身事故により世間から批判を受ける事となった零細企業の運送会社が繰り広げる一連のやり取りに読む手を止めることは出来ません。特に社長である赤松の一本気で芯の通った人柄は読みながら「頑張れ社長!」と鼓舞せずにはいられない程に、のめり込みます。また、本作では大企業側の内部告発という社内政治の側面も強く、主人公側の視点からすれば「嫌な奴」でも、それぞれに立場があり、家族があり、夢があり、信念があるという人間である以上当たり前に持っている欲望的な物を考えさせられる話にもなっています。ジワジワと真相に近づいては、少し遠ざかる・・・。思わず目頭が熱くなる場面もある良い作品です。
過去にWOWOWでドラマ化もされています。イケメン過ぎて小説とイメージが合わないですが、名作です。
七つの会議
この作品は、最後の最後まで飽きさせない展開が秀逸でした。池井戸作品らしい主人公が入れ替わり、それぞれの視点で話が展開されていく。その内、ただの嫌な上司だと思っていた人物の視点になったり、敵側の視点になったりとジェットコースターのような展開です。それにしても、これだけ嫌な人が多い会社は避けたいですね、正直。大小問わず闇を抱えているのが企業だと思います。本当にホワイトな会社なんて創業直後の企業しか無理なんじゃないかな・・・と思わずにはいられないくらい。腐敗しています、本作の企業は。そこが最後にどうなるのか・・・。寝る時間を惜しんで読んでしまいました。