modest violet

modest violet

開発者としてのあれこれや、日々の雑記など

your future hasn't written yet. no one's has.
by Emmett Lathrop "Doc" Brown

ITエンジニアとして形成するきっかけとなったオススメの漫画10選

f:id:shin21sk:20170110003303p:plain

お題「読書感想文」

幼少期の頃から私は漫画を読んできた。最近でこそ、読む数はめっきり減ったものの昔読んだ漫画の内容は未だに多く覚えている。ふと振り返ると、ITエンジニアを生業とする中で、幼少期に読んだこれらの漫画の要素が非常に多く役立っているという事に気がついた。もちろん直結している部分は少ないが、考え方であったり、姿勢や夢を抱くという部分で大いに影響を受けているのだ。今回絞り込むのに苦労したが、ひとまず10作品を語ってみたいと思う。

ドクター・スランプ鳥山明

科学者 則巻千兵衛が発明したアンドロイド、則巻アラレを中心とした鳥山明の傑作、ドクター・スランプ。アニメでは主人公はアラレちゃんですが、漫画では千兵衛さんが主役です。子供の頃は違いましたが、今ではめっきり則巻千兵衛ファンの自分です。発明品の閃きや、独創性は素晴らしいの一言でしか無く、髭面の水墨頭と揶揄されているが実は30歳前後と若い。奥さんも美人となかなか羨ましいキャラです。

『究極超人・あ〜る』ゆうきまさみ

光画部(写真部)という部活を中心としたギャク漫画です。これも主人公はドクター・スランプと同じになりますが、アンドロイドですね。集合時間は前後2時間に幅を持たせる「光画部時間」とか、「けせらせら」など、肩の力を抜いて接するというスキルをこの漫画で学んだような気がします。

パタリロ!魔夜峰央

パタリロ! 1 (白泉社文庫)

パタリロ! 1 (白泉社文庫)

マリネラ王国国王パタリロを中心としたギャク漫画。ギャグマンガですが、緻密な推理ネタや割りと細かい社会時事ネタなどもあり一概にギャクという括りで括るには勿体無い漫画です。人をおちょくるという精神はこの漫画で学んだと思います。天の邪鬼感は多分間違いない。人をおちょくると言う事は、予め計画を立てて準備するという行動が必要です。それはITエンジニアとしても必須スキル。全く関係ないと思いつつ影響を受けているのだなぁ。

ジョジョの奇妙な冒険荒木飛呂彦

ジョジョの中でも私は5部が大好きです。先日TVアニメが終了した4部も好きですが、5部が名作だと思います。とにかく名言が多い。敵キャラにも魅力あふれる敵が多く、中でもギアッチョというやたら言葉尻にこだわるキャラがいる。

ヤツらを探し出すために・・・ 『根掘り葉掘り聞き回る』の・・・
『根掘り葉掘り』・・・ってよォ~~
『根を掘る』ってのは、わかる・・・ スゲーよくわかる。
根っこは土の中に埋まっとるからな・・・。

だが、「葉堀り」って部分はどういうことだああ~~~っ!?
葉っぱが掘れるかっつーのよーーーーーッ!
ナメやがってこの言葉ァ、超イラつくぜェ~~~ッ!!
葉っぱ掘ったら、裏側へ破れちまうじゃあねーか!
掘れるもんなら掘ってみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
葉堀りって、どういう事だッ!
ナメやがって、クソッ!クソッ!

他にも、プロシュートの兄貴も大好きだ。というように、「こだわり」が半端ないのだ。この「こだわり」こそ、エンジニアには必要不可欠な部分である。
プロシュートの兄貴の名言

「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!

「ブッ殺す」は日常では使用しませんが、例えば何かやらなければいけない案件があったりすると、当てはめたりします。

ドラえもん藤子・F・不二雄

のび太のふしぎ道具を悪用する頭の回転が素晴らしい。発想力と応用力。これらを感心して読んでいました。正しい道具の使い方以外にも発想と応用で未来人(ドラえもん)も唸る使い方が出来る。答えは一つではない!可能性は多岐にわたるんだ!!という事を考えさせられました。多面的に物事を考えるという基礎になった漫画です。いかに楽して成果を出すか、のび太イズムは最高です。

レベルE冨樫義博

これは、サイコな部分をもろに影響を受けました。主人公の部下であるクラフトさんが、主人公(上司)の事をぼやいたセリフ「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ。奴は必ずその少し斜め上を行く!」 というのは、今でもニュアンスを変えてよく使うフレーズです。「バグに限って常に最悪のケースを想定しろ。奴は必ずその少し斜め上を行く!」
断言して、間違いなくその通り。

『いいひと。』高橋しん

ITエンジニアを続けると、心が黒く濁ってきているなぁ・・・と思う事がしばしばあります。そんな時にリセットしてくれる漫画です。コンピューター自体がまだ無い時代の社会人漫画ですが、人としての大事なものを忘れそうな時に読み返します。

こちら葛飾区亀有公園前派出所秋本治

先日、40年の連載を終えた「こち亀」です・
shin21.hatenablog.com

こち亀は「GIジョー」を始めとしたマニアックなネタが大好きでした。マニアックなネタも極めれば武器になると気付かされました。

『ドキばぐ』柴田亜美

ドキばぐ5 1stシーズン終了編 (BEAM COMIX)

ドキばぐ5 1stシーズン終了編 (BEAM COMIX)

週間ファミ通で連載していたゲームレポ漫画。作者と担当のかけあいがとても好きでした。これも天の邪鬼な自分の基本ですね。エンジニアとしては時に傍若無人に振る舞わないといけない時があり、非常に影響を受けていたりします。

『オレ通AtoZ』恋緒みなと

www.mangaz.com

唯一のパソコン関係の漫画・・・。まだ当時はインターネットでもなく、パソコン通信という時代の漫画。古き良き時代のパソコン漫画です。パソコンって楽しそうだな、という楽しさを感じた1冊です。

まとめ

きっかけとなった漫画をまとめるとギャグマンガが多いことに気づきました。また、天の邪鬼を養成するような漫画が多いことにも。これからも「こだわり」を捨てずに行きたいものです。

Bluetoothイヤフォン?イヤホン?どっちが正しいかはおいといてSONY製が好き

2016/01/10:更新しました

f:id:shin21sk:20170109003120p:plain

お題「愛用のイヤフォン・ヘッドフォン」

iPhoneユーザーの私としては、AirPodが愛用のイヤフォンと言いたい!だが、値段とのバランスが微妙というのが正直な感想なんですよね。高い!
そして落としそうで怖い!!

AirPods with Charging Case

AirPods with Charging Case

AirPodを外で使用するにはかなり勇気がいる落とすというリスクが限りなく大きい・・・。落とすと多分もの凄い落ち込むと思う。きっと夜も眠れない。構造上大丈夫と言われても、心配症な自分には到底扱いきれない代物なんだ。小市民、個々に極まれり。

なので、AirPodを使用している人を見ると(実際にはまだお見かけしたことはないが・・・)、「この人は勇気ある人だ」と敬意を抱かずにはいられない訳です。

イヤフォンはBluetoothの無線式がお気に入り

AirPodは片耳ずつなのでリスクは高いからやはり「線がある安心感」は大事。でもコードがありすぎるのも邪魔!と言う訳でして、個人的にはBluetoothの無線式イヤフォンがお気に入りなんです。やはりコードの煩わしさがないというのが一番の理由ですね。

過去、愛用した中で一番良かったのはSONYの「MDR-NWBT20N」です。
正直、音質の善し悪しは私の貧相な耳では判断つかないのですけど、利便性の観点から考えると抜群に良い製品だったんです。過去形です。

まず、起動して再生可能な状態になるまで体感1秒と、とにかく早い!再生時間も8時間と長時間再生も可能で、前機種は2~3時間しか持たなかった事を考えるとすばらしい進化なんです。でも、残念ながら愛用し過ぎた為、イヤホンコードの経年劣化による断線で現役を引退となりました。。。

この機種は、本体とイヤフォン部分が脱着可能なので、傷んだイヤフォン部分を交換すればオッケーなんですが、交換用イヤフォンもそこそこいいお値段なので、別のイヤフォンを選ぶことに。

MDR-NWBT20Nの後継機種と銘打たれたMDR-EX31BNを購入、現在使用しています。MDR-NWBT20Nにはマイク機能が無かったんですが、MDR-EX31BNはマイク機能を搭載しており、通話が可能であった為、最終的に白羽の矢を立てました。

でも・・・、利便性の観点から言うと、MDR-NWBT20Nに劣ります。起動が格段に遅く、スタンバイまでも時間がかかります。体がMDR-NWBT20Nの速度に慣れているので、「まだかっ!」と思っちゃう。

また、再生ボタンの反応が軽く、ちょっと触れただけでも再生が止まってしまいます。ボタン配置も横一列に並んでいる為、手元を見ずに操作する事が難しい。

あくまでも、MDR-NWBT20Nと比べてなので、総評としては悪くないのだが、少々残念。おそらく使う順番が逆だったら、何も不満は無かっただろうに・・・。

すべてのITエンジニアが英語を話せる訳がない

f:id:shin21sk:20170108124404p:plain

今週のお題「2017年にやりたいこと」

まず、この記事の前提として、私は英語が苦手である。おぼろげに読む事は出来る。中学生になりたての頃は英語は好きだった。高校を卒業をする事は、英語は超苦手にまで成り下がっていた。英語アレルギー半端ない、という状態なのである。

ITエンジニアというのは、とかく勘違いされやすい職種であると思う。トラブルシュートなどで、英語のサイトを読んでいれば英語が出来るような錯覚を抱かれるし、小難しいOSエラーの話をすれば、頭が良いように言われる。それらはすべて職業上の経験値であり、地頭の良さには繋がらないのである。

私もそうだが、なんちゃって英語が出来るイメージ像をなんとか脱却したいと考えている。英文ばかりが並ぶサイトを閲覧しているように見えるが、昨今は右クリックの「翻訳」一発で翻訳が出来てしまう時代である。もちろん、流暢な和訳などはされないので、下手くそな日本語を読み解くという謎のスキルは身につけることが出来る。でも、そのスキルを身につけたからと言って、英語が話せるようになる訳ではないのだ。

義務教育で英語は教わったはず

そう、義務教育で英語は教わったハズなので、出来ないと駄目なハズなのである。書くのは多分困難、読むのは怪しいなりになんとかこなそうと頑張れば出来ないことも無いと思う。話すのはとうてい無理だ。
ふとここで思った事は、昔の日本人は「読み書きソロバン」という学習項目があった。でも「話す」事は学がない人でも出来ていた訳である。なのに、義務教育で英語をずっと習ってきた私は、一番基本的事項である「話す」が出来ない事に気がついた。なぜだ?一番簡単にできる「話す」が出来ていない。義務教育で教わった事は一体全体なんだったのか・・・。

話すという免疫が無い

日常生活の中で、英語を話すという機会が全くない。日本語も数十年話さなかったら発音を忘れてしまい、話せなくなるだろう。話さないから、話せないのだ。また、英語を話すことに羞恥心が伴う。「下手な発音で笑われたらどうしよう」とか変な自尊感情が邪魔をする訳である。今は小学生でも英語教育が始まっているから一概には言えないが、思春期まっただ中の中学生に羞恥心を伴う英語の発音練習など酷な話だな、と感じている。
奥ゆかしい日本人マインドが大いに邪魔をしている。話したいけど、諸々の感情が邪魔をして話せないのだ。幼稚園時代であれば、多少の言葉尻を間違えても周囲は暖かい目で見てもらえる。でも、思春期を過ぎた学生やいい大人が下手な言葉を口にすれば、白い目で見られる。そういった、誤った被害妄想が邪魔をするわけだ。そうこうするうちに、話すという行為は行われなくなり、免疫もつかない。結果、いつまで経っても英語が話せない状況が続く。

でも英語を話したい!

何度か海外に行く機会もあったが、英語を話せなくて困ったことはなかった。もちろん、話せれば良いだろうな。。。と感じたことは何度かあったが、別段困る訳ではなかったので現状維持で由とした。
だが、近頃考え方が変わってきた。
とかくITエンジニアとしては、情報技術のめまぐるしさはすさまじい。昨今は、新技術が出てきても和書が発売されるという機会も格段に減っている。これは、技術の移り変わりが激しいので、和訳して書籍化する速度に追いつけていないという点、仮に発表されてもその頃にはバージョン遅れになってしまいがち、という速度の問題が強いと感じている。
また、Appleの新製品プレゼンや生の英語セッションなど興味のあるコンテンツが増えてきた。でも、当然英語なので分からない。英語が分からないという事で、とてつもなく勿体ない事をしているんじゃ無いか、と思うようになった。英語をリスニング出来ていれば、もっと自分の視野が広がると感じたのだ。

子供は「読み」「書き」も出来ない。でも「話す」「聞く」は出来る。
英語を話すこと、聞くことは難しくないはず。羞恥心さえコントロールすればいいのだ!

という訳で、2017年にやりたい事は「英語を学び、生の英語セッションを聴講する」と決めた。
定期的に経過をブログに挙げることで、持続していきたいと考えている。

If you put your mind to it, you can accomplish anything.
(何事もなせば成る。)

防水ではないiPhoneをお風呂で使用する技

f:id:shin21sk:20170105172832p:plain

iPhone7から防水対応になったiPhone。とはいえ生活防水ですので、お風呂で利用する場合にどこまで大丈夫なのか不安は残ります。それは検証結果をいくら見ても不安なのです。自分のスマホが壊れるのは嫌ですからね。

防水用ケースを買う?

色々なメーカーが防水用ケースを販売していたりします。大体千円前後でしょうか。これはこれで有りだと思いますが、思いの外破れたり汚れたりして長期間使えないというのが玉に瑕です。

ジップロック最強説

個人的にはジップロック最強と思っています。汚れれば新しい物に替えるだけでいいし、お値段もお手頃です。大体1枚10円~20円で1ヶ月弱は大丈夫です。

MサイズがiPhone Plusも丁度入る大きさで万能ですね。

風呂に入ってまでスマホかよ!という意見もあるでしょうが、音楽を聴きながらKindleで読書とか、なかなか優雅なバスタイムが過ごせます。馬鹿にできないですよ、ジップロック

我々は「長時間労働」に何を求めているのか

f:id:shin21sk:20161229172429p:plain

 まだまだ日本では『残業が多い=優秀』という構図が根強いな、と改めて思った。事の発端は、「残業もせずに定時でとっとと帰る人はイライラする」と、私より年下の社員がボヤいた事に起因する。すかさず、「いや、それは違う。やるべき事を時間内で終わらせるのが最善であり、意味のない事をダラダラされるよりはマシだ」と諭した。この意見も賛否両論あるだろう。ただ、IT業界を始めとするクリエイティブな業界において、「就業時間での縛り」はあらゆる側面で様々な難しさを残す。

時間=成果ではない

 工場など、1時間に何個製品を生産するという事が明確な業務であれば、『残業が多い=優秀』というのは間違いではないと思う。何故ならば、1時間で生産できる本数というのが明確であり、働けば働く程生産本数が増えるからである。
 ところが、個人のスキルにより成果が大きく変わる業務となると、『長時間勤務=優秀』とは言えない。例えば、大ベテランな大工の棟梁と新人大工では、作業にかかる時間も質も段違いである。棟梁が時間内でクオリティの高い完成品を提供したとして、新人は残業し、遥かに質の劣る完成品を提供するとしよう。旧来から根強くある『日本的な評価』は後者の残業が多い新人の方が評価される事となる。これでは、棟梁が報われない。結果、棟梁は意味のない残業を行う事となり、無駄な時間の浪費が行われる。
 つまるところ、時間であれば、一律何時間オーバーだから・・・という単純な評価が行いやすい。一方、『早く仕事を完遂した』事に対する評価方法は、判断が千差万別で難しいのである。

延々と仕事をさせられる恐怖

 一方で、残業代固定という名ばかりの管理職に就かされ、延々と時間を搾取されている労働者の方々もいる。本来は3時間かかる仕事を2時間でさせられ、余った1時間にさらに膨大な仕事を詰め込まれる。余った1時間分だけならまだしも、1時間の枠にその何倍もの仕事を充てられる。これでは、速くやればやるだけ、自分の仕事がいつまでも終わらない無限ループが開始され、頑張る人ほど報われないという構図が完成する。
 つまり、1日8時間という労働時間の縛りもおかしいのである。早く終われば、その分早く帰宅できるようになればいい。早く頑張って仕事を終えた人に、就業時間が余っているから、さらに仕事を投入するなど、馬車馬かと言いたい。人は常に全力で走れるわけではないのだ。

受け入れがたい思想と見習うべき思想

 とは言ったものの、なかなか『時間評価の呪縛』からは逃れられない。若い人が多いスタートアップ企業ならいざしらず、年配世代が多い会社ではよほどコンプライアンスが確立していないと難しいだろう。何故ならば、そういった『残業=頑張っている』とする評価しかされない時代で育ってきたからだ。その影響が強いのか、前述の年下社員が発した「定時で帰ると悪」というのが、未だに根強く蔓延っている。そして、残業を行い仕事を行っても終わらない仕事のなんと多いことか。
 ドイツは日本とは逆で、早く仕事を終える人が優秀という考えが定着しているそうだ。仕事の進め方や結果でも日本人と比べて、非常に面白い結果が出ている。

tabi-labo.com

 紹介したブログを見て頂くと、一見ドイツ人は雑に色を塗り、日本人はビシッと綺麗に塗っているように見える。これはこれで大事な要素だと思う。
しかし、全てを終えているかどうかと問われると、日本人は半分も終わっていないのである。性質上、日本人は残業もいっぱいしているだろう。誤解のないように述べると、キチッと見えない箇所も丁寧に仕上げる日本古来の職人魂は私は好きだ。だが、必要以上に手をかけすぎて、スピードを殺してしまっているというのが今の日本の問題なのではないかと最近感じている。

Be Lazyを推奨

 度々ブログでも取り上げているが、マイクロソフト エバンジェリストの牛尾さんが書いたブログに、『Be Lazy』というキーワードが頻繁に出てくる。

simplearchitect.hatenablog.com

 最小限の努力で最大限の効果を発揮する。私は怠け者なので、この言葉には過剰なほど反応した。やりたくないけど仕事だから仕方ないか・・・とあきらめてやっていた仕事があった。でもやりたくない!そこで、怠け者の私は考えた。そしてその業務を誰かに引き取ってもらう段取りを行ったのである。この「段取り」を行うかどうかで怠け者じゃない云々はおいておこう。結果、交渉がうまくいき、やりたくない業務は私の手を離れていった。なすりつけた訳ではない。トレードオフで自分に増えた業務もある。しかし、今まで行っていたやりたくない業務よりは自分にとって遙かに有意義な内容の作業であるため、苦にはならない。人を幸せにする為には、まずは自分が幸せにならねば駄目なんだよ、とよく言われる言葉だがまさにその通りである。「会社の為に働く」という人たちがいる。いや、その前に「自分の為でしょ」という事である。どうも、私は就職氷河期組だったせいか、会社に対する忠誠心というのが芽生えない。単に性格なのかもしれないが・・・。忠誠を捧げて働けた時代の人はそれはそれで幸せだったのかな、、、と考えたりもする。
 結局の所、働き方は十人十色で他人が評価するなんて難しいのである。そこを時間で一律で判断しようとするから、怠けたり、騙して長時間働かせたり等色々横行するのだと思う。まだ、今の段階では答えの出ない問題だと思う。20年か30年後、誰しもが幸せになる働き方ができる時代が訪れていることを切に願う。